事業するうえで記帳が大事なことはわかったけど、記帳をするためにはどういったことを知っておかないといけないのかなあ・・・
さて、前回の記事では「記帳」を毎日しっかりすることで、お金のことに困らない事業経営ができますよ!というお話をしました。
では、この記帳をするためには、どのような知識が必要なのかということですが、それはズバリ「簿記」です。
簿記の知識を身に着けておくことで、この記帳を自分ですることができるというほかにも、いろんなメリットがあるんです^^
そこで今回は、これからの経営者に必須の技術である「簿記」についてお話ししたいと思います。まずは簿記とはいったいどういったものをいうのでしょうか?
簿記とは一体何か?
まずは簿記とはよく聞く言葉とは思いますが、いったいどういったことをするものでしょうか?
簿記試験を行っている商工会議所のHPには次のような説明があります。
簿記は、企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能です。
簿記を理解することによって、企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。(以下略。)
簿記の技術は、実際の現場では、事業経営で必要な帳簿への記入であったり、期末の決算書の作成の際に必要になってきます。
もっとわかりやすく言うと、普段私たちは日々の家計を管理するために「家計簿」をつけたりしますよね。これを事業に置き換えたものが「帳簿」であり「決算書」と呼ばれるものです。これを記入したりするには、この簿記の技術が必要というわけです。
でもよく考えてみてください。普段私たちは家計簿をつける際に特別な技術は必要としないですよね。しかし、事業で帳簿に記入をするときには「簿記」の技術が不可欠です。それはどうしてでしょうか?
簿記は世界中で通用する「世界共通の言語」
私たちが普段目にする企業の決算書などは、すべてこの「簿記」、もっといえば「複式簿記」の技術が使われています。
複式簿記は、大企業も中小企業も関係なく、世界中のすべての事業の決算書で用いられるいわば「共通言語」です。
つまりどの国のどんな規模の会社でも、複式簿記のルールにのっとって書くことで、その会社の経営状況が誰でも分かるようになっているのですね。
もちろん個人で事業をするときや副業をするときでも、この簿記の技術があれば自分の事業がスムーズに進められます。ではそんな簿記を学ぶことのメリットとしてはどんなものがあるのでしょうか?
簿記を学ぶことのメリット
簿記の技術を身に着けておくと、次のようなメリットがあります^^
自分の事業や他社の経営分析ができる
簿記の技術を身に着けておけば、企業の決算書などの数字が読めることができます。
自分の事業や他社の決算書が読めるようになると、経営管理や企業分析などに役に立ちます。
事業経営であれば、融資を受けるときなど、企業分析であれば、株式投資をするときなど、いろんな場面でこの簿記の技術が役に立ってきます。
健全な経営がしやすくなる
簿記を学んで決算書が読めるようになると、事業における経営判断がしやすくなります。
たとえば、事業における経費のムダが見つけられるので、それによってムダな支出が抑えられたりするのです。
これによって、事業の経営が効率的に行われるようになりますので、結果として健全な経営がしやすくなるといえるのです^^
節税がしやすくなる
簿記の技術を身に着けておけば、減価償却などの経費の種類が分かるようになりますので、それをうまく経費に計上することができます。
事業を行う上で、この税金というのは非常に大きな支出です。これをいかにうまく抑えるのかは経営者の腕の見せ所だといえます。
税金をうまく抑えることができれば、手元にお金をたくさん残すことができます。これは日ごろから帳簿や決算書を見て分析することで身に着けることができます。ここでも簿記の技術が生きてきます。
このように簿記の技術を身に着けておくことは、結果的に自分の事業の役に立つといえると思います。
簿記はどうやって身に着けたらいいの?
このように、自分の事業を経営される方がまず身に着けておくべき技術が「簿記」であることはおわかりいただけたかと思います。
では、この簿記を身に着けるのはどうすればいいのでしょうか?
まず前提として、(日商)簿記試験には1級から3級までがありますが、私たちが普段事業運営をしていくうえで必要な簿記の知識としては「2級か3級程度」を持っていれば十分だと思います。
この簿記の試験(日商簿記検定試験)の概要などは商工会議所のHPに詳しく書かれてありますので、こちらを参照してください。
では、この簿記3級をどのようにして勉強すればいいのでしょうか?
- 独学で学ぶ(参考書やYoutube動画など)
- 専門の資格学校で学ぶ
- 通信講座で学ぶ
といった選択肢があるかと思いますが、コスパで考えれば簿記3級くらいであれば、とくに学校に行くということはしなくてもよいかと思います^^
そうなれば独学か通信講座かということになりますが、ボクとしては独学で学ぶよりも通信講座で学んだほうがよいかと考えます。
というのは、簿記を独学で学ぶことも悪くはないのですが、簿記は事業経営をする上での基礎中の基礎の技術ですから、こういったものはまずは体系的に学んでおくこと大事だと思います。
しかも通信講座であれば、自分のペースで勉強できますので、仕事終わりの夜の時間や朝の時間、休日にまとめてやるといった感じで、自分で調整できるのもメリットです。
以上のことから、やはりおススメは通信講座ということになります。通信講座もいろいろありますが、やはり資格試験で実績のあるスクールがいいと思います^^
まとめ
いかがでしたでしょうか?やはり簿記を学んでおくことは、自分の事業に役立つだけでなく、株式投資や不動産投資などでも活用できますので、将来の資産形成にも役立ちます。
事業でお金のことは避けては通れません。まずは簿記3級から目指して勉強してみることをおススメします^^