皆さんがこれから起業されるときにまず前もって知っておかないといけないのが「固定費」です。
「固定費」とは、事務所やお店の家賃など、毎月必ず一定の支出が発生する費用のことです。
事業が成功するためには、最初にいかにこの固定費を抑えて起業できるかにかかっています。
今回は固定費を抑えることで事業が失敗しないためには大事な要素であることについてお話ししたいと思います^^
毎月の固定費に入れるものとは?
まず事業をするうえで毎月必ずかかってくる固定費にはどういったものが挙げられるでしょうか?
それには家賃や人件費のほか、光熱費、電話代やサーバ代などの通信費、組合費などのようなものが考えられます^^
このうちやはり固定費の割合が大きいのは「家賃」ですね。
この家賃が大きいと毎月の資金繰りを大きく圧迫することになります。
したがって、起業したてのときは、
「いかに家賃などの固定費を抑えるか」
が今後の事業の成否を決める重要なカギになるといえます。
毎月の固定費が大きいと「資金繰り」が苦しくなる!
家賃などの固定費は、毎月かならずかかってくるものですので、まだ売上げの少ない起業当時には重く負担がのしかかってきます。
ここでよくやってしまう間違いは、最初にせっかく起業するのだからといって、つい家賃の高いところを選んでしまうことです。
まだ起業して間もないとき、最初に家賃の高いところにを借りてしまうと、売上が少ないにもかかわらずこの固定費が重くのしかかることになります。
売上が少ない中でも、この固定費は必ずかかってきますから、しだいに毎月のお金が回らなくなってきます。
こうしてだんだん資金繰りが苦しくなっていき、しまいには「事業撤退」という悲しい結末を迎えてしまうのです。
これは会社勤めの方が起業するときなどは、退職金が多少あるからといってついやってしまいがちなミスなので、とくに注意してほしいところです。
最初は規模の小さいビジネスをやるのが鉄則~筆者がやってしまった大きなミスとは?
実はボクもかつて脱サラして行政書士という仕事を始めたときに、このミスをしてとても苦しい思いをしました。
ボクの場合、ビジネス街に多少家賃の高い事務所を構えたのですが、立地から考えてもすぐに儲けるようになるだろうとタカをくくっていましたが、世間はそんなに甘くありませんでした。
すぐにお金は底をついてしまい、結局2年半でその事務所からは撤退して、ほかの事務所にお世話になる羽目になってしまいました^^;
皆さんはボクのようにならないように、まずは初期投資を徹底的に抑えて、そのうえで毎月の固定費がかからないようにしましょう!
固定費を抑えることのメリットとは?
では固定費を抑えることのメリットにはどういったことが考えられるでしょうか?
毎月の資金繰りがラクになる
固定費を抑えることで、毎月の資金繰りが楽になるのは言うまでもありません。
毎月の収支計画が立てやすい
事業の収支計画をつけるときに、固定費が抑えられていると予測が立てやすいことが言えます。
収入に対して固定費が抑えられていれば、余ったお金を貯金に回したり、仕入に回したりと、資金計画を柔軟に考えることができます。
ムダづかいをしない倹約した事業ができる
固定費を抑えるようにすると、常に事業でムダがないかがチェックできるようになります。
これを続けていけば、当然ムダのない事業ができますので、あなたの事業の成功確率が一段と高まります。
固定費を抑えるには「最初」が大事!
では固定費を抑えることのメリットがわかったところで、今度はこれから事業を始めるにあたって、具体的にどのようにすればいいかについてお話しします。
今まで事業の経験をしたことのない人にとっては、この辺の「事業における金銭感覚」がよくわからないと思います。
そこで、まずは次の2点をしっかり抑えたうえで事業を始めることをおススメします。
最初は「中古」が基本
事業に使うコピー機や机など備品を買おうとするとき、せっかく事業を始めるのだからと「新品」を買おうとしていませんか?
新品はお金がかかりやすい傾向にあるため、これでは固定費を抑えることはできません。新品でなくても、今は中古でもネットで安くて質のいいものを手に入れることができます。
まずは中古で買って固定費を抑える努力をしましょう。新品を買うのは稼げるようになってからで大丈夫です^^
家賃はすぐに妥協せず、徹底的に抑えること!
事業で毎月かかる費用で大きいのが「家賃」です。
これを最初に抑えることができれば、毎月の資金繰りもだいぶラクになってきます^^
店舗や事務所を借りるときは、まず相見積もりをとってから、月々の家賃はできる限り抑える!これがとても大切な考え方です。
こうした地道な努力があとで実を結んで、事業経営がラクになるのですから、ぜひやるようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毎月かかる固定費を徹底的に抑えることで、将来の事業経営がいかにラクになるかお分かりいただけましたか?
もちろん事業によって固定費の意味合いも変わってきますし、固定費を下げすぎた結果、事業のパフォーマンスが落ちたということにもなれば本末転倒ですから、そのあたりは自分の事業との兼ね合いでバランスの取れたものにしてもらえればと思います。
いずれにしても毎月の固定費を抑えることが事業の成功につながりますので、ぜひしっかり取り組んでくださいね^^