これから個人で事業を始めたいのですが、必ず知っておかないといけないことは何ですか?
これから個人で事業を始める方にとって、知っておくべきことはたくさんあります。
税金、社会保険、経理、営業など、これからいろいろ勉強していくところだと思いますが、そんなことよりもまず「いの一番」に知っておくべき公式があります。
それは、
「売上」-「経費」=「利益」
です^^
最初はぶっちゃけこれだけで十分だといっていいくらいです。
いや、そんなのわかってるよ!もっと大事なことを教えてよ!という方もいらっしゃるかもしれません。でもこれって本当に大切な公式なんですよ。
じゃあどうしてこの公式が大事なのかをお話ししますね^^
なぜ「売上」-「経費」=「利益」の公式が事業をするうえで一番大事なのか
まずみなさんがこれから事業所得を得るためには、この公式はかならず覚えておく必要があります。
今までサラリーマンやOLなどで給与しかもらってこなかった人は、この公式は特に大事な考え方ですので、しっかり覚えておく必要があります。
ではなぜこの「売上」-「経費」=「利益」の公式が大事なのか、それは次のような理由からだと言えます。
事業では利益を出し続けることが一番大事だから
事業では、売上さえ毎月きちんと出していればよい、という考えの方もいるかもしれません。
でもよく考えてみてください。たとえば売上を1千万円出していても、そこで800万円経費で使っていたら利益はたったの200万円しか残りません。
つまりいくらたくさん売上を出しても、その分大きな金額を使っていれば「利益」は少なくなりますし、まして売上よりも経費が上回ってしまえば「赤字」になってしまいます。
事業経営とは、事業で売上を出すだけでいいというものではありません。常に売上よりも経費が上回らないように工夫をして、毎月しっかり利益を出すことが経営者として求められます。
こうして生み出した利益が次の売上を出すための種銭となったり、みなさんの毎月の給料になるというわけです。それをつづけていくことで皆さんの事業は継続できるというわけです。
その点からまずは自分の事業を「売上」-「経費」=「利益」の公式で見て、いかに利益を出すようにするかが大事だと言えますね^^
経費を抑えないと利益は上がらないから
皆さんがいままでサラリーマンやOLさんとして会社の仕事をやっていたとき、仕事をするためのパソコンや机、ボールペン1本にいたるまで、それはすべて会社から支給されたものですよね。
もしこれから個人事業主やフリーランスとしてやっていくのであれば、これからは仕事で使うモノやスペースは自分で用意しないといけません。
こうしたものはすべて経費として計算することができますが、経費をかけすぎてしまうとあとが苦しくなってしまいます。
たとえば自分の事務所が持ちたいからと言って、月に30万円の家賃の事務所を借りたとします。
でも最初はなかなか売上が上がりません。しかし30万円の家賃は固定費として毎月かならずかかることになります。これが事業経営に大きな足かせとなる場合があるのです。
もしここで自宅兼用として事務所を構えていれば、この30万円はかからないので、経営はぐっと楽になります。このように経費を安く抑えることができれば、売上は変わらなくても利益はアップするのです。
毎月利益を残したいのであれば、まずこうした家賃などの経費を抑えることがとくに大事です。
そのためには自分の事業を「売上」-「経費」=「利益」の公式に当てはめて、経費をできるだけ抑える工夫が必要だといえます。ここでもやはりこの公式が生きてきます。
すぐれた経営者の感覚が身につくから
実際に事業経営の現場では、ザルのような経営をしている経営者をたまに見かけます。要するにお金の使い方がルーズな経営者です。
こうした会社というのはいつもお金のことで困っていたりするので、正直社員の方も大変だと思います。経営者の方が現場気質の方だったりすると、あまりお金のことに関心がない場合があったりします。これでは正直事業の先行きが不安になってきます。
一方、優れた経営者というのは、お金のことはとても敏感です。
いかに売り上げを伸ばすかだけでなく、いかに経費を削減して利益を残すかも考えていくことが経営者として求められます。これは大きな会社であっても小さな個人事業であっても考え方は同じです。
もしあなたがすぐれた経営者になりたければ、お金のことに困りたくなければ、お金のことはしっかり学んでおく必要があるでしょう。
その意味からすれば「売上」-「経費」=「利益」の公式はすべての事業に当てはまりますので、まずはここを十分意識して事業に取り組んでいくのがいいかと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?「売上」-「経費」=「利益」の公式がいかに事業経営をしていくうえで大事なのかお分かりいただけましたか?
事業経営では、売上を出すことも大事ですが、利益を出すことはもっと大事です。
まずはこの公式をしっかり頭の中に叩き込んで、自分の事業でいかに利益を出すのかということを意識してやってもらえたらと思います^^