事業をするうえで一番大事なことは「資金繰り」です!

事業経営の基礎知識
経営初心者
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事業をするうえで一番大事なことって何ですか?やっぱりきちんと売り上げを出すことですか?

今から個人事業主やフリーランスとして事業を行っていくうえで、もっとも大事なことは何ですか?と聞かれたらみなさんはすぐ答えられますか?

売上(利益)をしっかり出すこと」と答える方は多いかもしれません。もちろんそれも大事なことですが、それ以上にもっと大事なことがあります。

それは「資金繰り」を途絶えさせないようにすることです。


資金繰りとは、「お金の流れ」や「キャッシュフロー」とも言いかえることもできます。要するにいかに自分の事業でお金を回し続けるかということです。

たとえばその年の収支が赤字であっても事業は続けることができます。しかし、この資金繰りが回らなくなると、事業はストップしてしまうかもしれないのです。

みなさんの事業がそうならないためにも、この資金繰りについてしっかり押さえておきましょう。

事業における「資金繰り」の仕組みについて

みなさんがこれから事業を行ううえで、資金繰りはもっとも大事だといいましたが、なぜでしょうか?

それを知るためにはまず事業における「資金繰り」では、どのようなお金の流れをたどるのかを知っておく必要があります。それは一般的に次のような流れをたどります。

  1. 事業の運転資金を準備する
  2. その運転資金を使って、商品(原材料)を仕入れる
  3. 商品を売って売上が発生する
  4. 売上から給料など経費を差し引いて利益を残す
  5. 残したお金をまた運転資金にして2に戻り、商品(原材料)を仕入れる(以下、繰り返し。)

このような感じで、事業のお金はぐるぐると一定のサイクルで回っていきます。このようなお金の流れを一般的に「資金繰り」といいます。

事業というのは一度スタートしてしまえば、自分から事業をやめることをしない限り上記のサイクルを延々と続けなければなりません。このことを「ゴーイング・コンサーン」といいます。


しかし、一方で自分の意思にかかわらず、事業を強制的にやめなければならない場合があります。それが上記のサイクルが回せなくなった場合、すなわち「お金(運転資金)が回らなくなった」場合なのです。

では、どうしてお金(運転資金)が回らなくなると、今後事業ができなくなるのでしょうか?

「お金が回らなくなると事業ができなくなる」その理由とは?

では、お金(運転資金)が回らなくなると、事業ができなくなるというのはどうしてでしょうか?

先ほども言ったように、事業ではその年の収支がかりに赤字であっても事業そのものは継続させることができます


しかし、事業での売上が悪化したり、取引先の会社が倒産して売上の回収が困難になったりすると、次に仕入れるための運転資金が少なくなります。

運転資金が少なくなると仕入れられる商品数も少なくなるので、必然的に売上額も下がってしまいます。これを続けていくうちにだんだん売上も利益も減っていき、お金の流れも悪くなります。

そして最終的には、商品を仕入れるためのお金が途中で底をついてしまって、結果的に事業継続を断念しなければならなくなるというわけです。これが会社でいうところの「倒産」というものです。


つまり、事業を継続して行うためには、この「資金繰り」を常に意識して事業を行っていかなければならないということが言えます。

しかし、事業をやっていればいつ売り上げが悪化するかなどは予測できないと思います。そういった場合に備えてわたしたちはどのような対策をとるべきなのでしょうか?

資金繰りが悪化した場合に備えてやっておくこととは?

では、自分の事業で資金繰りが悪化した場合にはどうすればいいのでしょうか?

こうなれば、自分の貯金を切り崩したり、借金(資金調達)をしたりしてお金をねん出するといった対策を取らなければ事業を続けるのが難しくなってきます。

いずれにしても、資金繰りが悪化してしまった場合、すぐに元の健全な状態に戻すのは困難になってきます。そうなる前に早めに手を打っておく必要があります

資金繰りが悪化した原因を突き止めて素早く対応する

自分の事業で資金繰りが悪化したとすれば、何らかの要因があるはずです。

それを突き止めて改善していくようにしないことには、この負のスパイラルからは脱することはできません。

資金繰りの悪化の原因が売上の減少であれば売り上げアップに努める、取引先からの売上回収が遅いときは早くするよう催促するなど、対策を取らないとだんだん状況は厳しくなってしまいます

なので、まずは今の資金繰り悪化の原因を突き止めて、それに対して迅速に対応することが大事です。

売上回収はできるだけ早めにする

事業を始めたばかりのときなどは、できるだけ売上金の回収を早くすることが大切です。

たとえば楽天などのECサイトで物販をしている方は要注意です。

というのはお客様がカード決済で買い物をした場合、その売上金が回収できるのは翌々月末といった感じでここで「タイムラグ」が生じます。


もしこれが現金商売であればすぐに売上金を回収できますが、このように売上金回収までにタイムラグが生じると、次の商品をすぐに仕入れることができなくなります。

ましてや売上金が入ってこないうちに仕入れた商品の支払い日が来てしまえば、その商品代金が支払えないなんてことにもなりかねません。そうなれば一大事です。

なので、売上金回収はできるだけ早くするといったことは意識するようにしてください。

資金調達が必要だと感じたら早めに行う

事業において資金繰りが悪化しており、ある時期になると資金が底をついてしまう、なんてことになれば一大事です。そうならないように早めに資金調達を行っておく必要があります

というのも、資金繰りが悪化して金融機関に資金調達を申し込んでも、融資が実行されるまでにはある程度時間がかかります。その間にお金が尽きてしまえばジ・エンドです

なので、「資金繰り表」や「キャッシュフロー表」といったものを作っておいて、それを見たときにいつごろお金が底をつくのかといったことがわかるように、日ごろからちゃんと対応しておくようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?資金繰りというものが事業運営においていかに大事なのかお分かりいただけたでしょうか。

とくに事業を始めて間もない経営者の方は、とくにこの資金繰りを意識しておく必要があるでしょう。

せっかく始めたばかりの事業がすぐに終わってしまったなんてことにならないように、今からしっかり準備しておきましょう^^

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