さて、皆さんがこれから事業を始める場合、もっとも考えなくてはいけないのが「価格設定」だと思います。
価格設定は、大切なことですが結構面倒な作業です。利益を出しつつも、お客様に割高感を与えないように設定する必要がありますよね。
しかし、これまで会社勤めをやっていて、自分で商売をはじめるにあたって、今まで自分で価格をつけたりしたことはない人は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、事業をするうえで大事な「価格設定」についてお話ししたいと思います。これを知ることで自分の事業で「損をしない適正な価格」をつけることができますよ。でははじめましょう^^
価格設定をする前にまず知っておくべきこと
これから自分の事業でいろんな商品に対して「価格」を設定していくことになりますが、その前にまず基本的なことをおさらいをしておきましょう^^
まず、事業をするにあたって一番大事な公式はなんだか覚えていますか?それは、
「売上」-「経費」=「利益」でしたよね。
つまり、事業をするにあたり、この公式が最初頭に入っていないと、売上ばかりを出そうとして、経費を使いすぎてなかなか利益が出ないといったことになりかねません。
では、これを踏まえたうえで、いよいよ本題の価格設定の話に入りたいと思います。
価格設定は「プロダクトアウト」と「マーケットイン」で考える
価格設定をするときは、主に次の2つのやり方で考えます。それぞれ特徴を見ていきましょう。
プロダクトアウト
プロダクトアウトとは、コストありきの考え方です。
これは、仕入原価や人件費や家賃や光熱費などの経費を算出して、それに利益分を上乗せして、価格を設定するという方法です。
これは「売る側メイン」の決め方で、最初にかかるコストを全部出しておいて、そこから利益を上乗せして値段を決めます。
これを使うのは、飲食業や製造業、小売業などの仕入れを伴う事業を行う方が多いです。
マーケットイン
マーケットインとは、価格ありきの考え方です。
これは、その事業の市場全体の平均的な価格、つまり相場の値段を割り出して、自分の事業に当てはめるという方法です。
これは「買う側メイン」の考え方で、まず市場の相場から価格を決めておいて、それに合わせてコストを決めます。
これを使うのは、主に士業やコンサルタントなど、あまり仕入れを必要としない事業の方が多いです。
どちらも価格設定をするときはよく使われる手法なので、価格設定で困ったときは自分の事業に当てはめて考えてみるのがよいでしょう。
価格設定をするときに気をつけることは?
この2つの価格設定の手法は、どちらが優れているかとかいうことではなくて、両方の視点から考えなくてはならないことだと言えます。
たとえば、喫茶店を経営していて、一杯500円でコーヒーを売ろうと思っても、すぐ近所に400円でコーヒーを売るお店ができたら、当然対抗策を考えなくてはいけません。
しかし、300円まで下げてしまうとコストを大きく割り込んでしまうので、採算ラインぎりぎりの350円で売るといったような施策が必要になります。
このように価格設定は、コストや市場の価格などをすべて加味したうえで、利益が確保できるような値段をつけなくてはならないということがいえると思います^^
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は価格設定についてお話ししましたが、結構奥が深いという風に感じられたのではないでしょうか?
値段設定を高くしてしまうと、お客さんが来なくなるし、逆に低くしてしまうと今度は利益が少なくなるということになります。
そういったことから、上記の2つの手法を元にして、適正でかつ損をしない値段をつけてもらいたいと思います^^